睡眠文化研究所

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フォーラム

第7回テーマ「眠りのよそおい」睡眠文化としてのねむり衣sleepwear おやすみのモード・チェンジ

2000年3月25日
開催地:スパイラルホール


パネルディスカッション

 高田 公理(武庫川女子大学・生活環境学部教授) プロフィール

 吉田 集而(国立民族学博物館民族文化研究部 教授) プロフィール

 田村 照子(文化・服飾学総合研究所所長) プロフィール

 深井 晃子(京都服飾文化研究財団チーフキュレーター) プロフィール

 吉田

今、日本でもパジャマやスポーツウエア系が中心になっています。Tシャツに短パンというスタイルも増えました。これは世界的な傾向ですが、実は、私はこれでいいのだろうかと危惧しています。これまでの人類の歴史を振り返ると、昼と夜を区別するために夜専用の服であるねむり衣が登場しました。現代ではさまざまなものがボーダレスになってきていますが、ねむり衣がより豊かなかたちで発展するためには、やはり昼と夜の衣服を区別しなければいけないのではないかと思います。

 田村

昼間にいろいろな服を着るように、より美しく豊かで気持ち良いねむり衣がどんどん開発されればいいですね。

 吉田

昼間にいろいろな服を着るように、より美しく豊かで気持ち良いねむり衣がどんどん開発されればいいですね。

 深井

「寝るときはパジャマ」という既成概念をくつがえすことがかっこいいとされる風潮があるので昼間と同じ衣服でも仕方ないとは思いますが、外出着でも、部屋着でも、寝るときの服にしても、「着る」ことはとても楽しいことです。人類は着る楽しさを決して手放さないだろうというのが持論なので、ルールをことごとくくずしたあとは、また「着分け」の欲求が起こってくるのではないかと思っています。

 田村

阪神淡路大震災の直後からスポーツウエア派が急激に伸びたというデータがあります。衣服というものは私たちが考えている以上にその人の心に根づいているものなのではないでしょうか。それが服を楽しむことであり、服を選択する喜びだと思います。そういう意味で昼間と夜を区別することと、それぞれの服を楽しむことは決して対立する概念ではないと思います。

 高田

20世紀は目覚めの世界の豊かさを追求してきたけれど、これからは新しいねむり衣を楽しもう、眠ること自体を楽しもうということですね。実は、ねむり衣というのは私たちの体を取り巻く、一番身近な睡眠環境です。その外側に寝室があり、住まいがある。ねむり衣を中心にそこから眠りに対する関心が広がれば、私たちの生活のなかでの「楽しい眠り」が見えてくるのではないでしょうか。



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