睡眠文化研究所

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フォーラム

第8回テーマ「子どもたちのすこやかな眠り」 「眠らない時代」のまっただなかで

2001年3月24日
開催地:東京ウィメンズプラザ


パネルディスカッション

 高田 公理(武庫川女子大学・生活環境学部教授) プロフィール

 神山 潤(東京医科歯科大学助教授) プロフィール

 正高 信男(京都大学霊長類研究所助教授) プロフィール

 多田 千尋(芸術教育研究所所長 おもちゃ美術館館長) プロフィール

 神山

眠りの大切さを語るには、もっと起きている時の過ごし方を充実させる必要があるのではないでしょうか。例えば、歩行とかそしゃくのリズムは脳を刺激します。そのリズムが生体リズムに組み込まれ、生活にメリハリを生み出します。生まれて間もない子どもが起きている時に体験するリズム運動は、規則的な生活リズムを作り出す上でもとても大切な要素だといえます。

 正高

子どもは、生後6カ月になるとガラガラのようなおもちゃのリズミカルな音を好むようになります。その後、「ダッダッダ」といったバブリング(※)を行うようになるのですが、これは、リズミカルな音が言語訓練の一つの過程になっているからなのです。リズムは感受性を高めるためにもとても重要です


(※)バブリング…乳児期に、まだ言語とは言えない意味のない音を発すること。

 多田

メリハリという点では、私は、やはり装いというのは非常に大切な問題だと思います。高齢者の問題と比較しますと、北欧の老人ホームに行きましたら、皆さん、起きる時はきちんと服装を着替えて、おしゃれをして食堂に行く。また、寝る時にパジャマに着替えて寝る。装いは生きる喜びにもつながるし、かなりの部分で精神的に影響を与えるものだと思うんですね。

 高田

子どもの場合、ぐっすり寝ている間に知識が定着するともいわれています。

 神山

遅寝のもたらす弊害が何かといえば、睡眠不足でしょう。ただし、それは何時間しか寝ていないから、ということではなく、あくまでもその人にとって必要な睡眠時間よりも少ないという意味においていえることです。大人の場合、何らかの原因で夜うまく眠れないと、睡眠不足から昼間寝てしまい、事故などに結び付くことがあります。ところが、子どもの場合は、どうも眠気というところに直接結び付かないで、集中力がないというところに結び付く。それで、落ち着きがないという症状が出るということは実際にあるといわれています。

 高田

眠りを暮らしの中にきちんと位置付けるために、歴史を通して実に様々な工夫が作り出されてきました。世界中の多様な考え方や習俗を参考にしながら、私たちの生活の中に「昼と夜」「遊びと仕事と休息」といったメリハリをどうやってきちんと位置付けて行けばよいのか、考えていただければと思います。心地よい眠りには1つの絶対的な真理などなく、その人が一番気楽で快適に過ごせる方法を見つけだすのが最良の方法だといえるのではないでしょうか。



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