睡眠文化研究所

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研究・リサーチ

「子どもの眠り」に関するアンケート結果


研究・リサーチ結果


 日本の子どもたちは遅寝

 睡眠時間 (1~2歳児)

睡眠時間のグラフ

日本の子どもたちの睡眠時間は、やや短めで9時間台でした。



 就床時刻 (1~2歳児)

就床時刻のグラフ

夜10時以降に眠っている子どもたちが4人に1人、比較的遅寝の傾向があることがわかりました。



 起床時刻 (1~2歳児)

起床時刻のグラフ

半数以上が7時台という回答でした。遅寝の影響は見られていません。つまり、遅寝になっても朝起きる時刻に変化はなく、子どもの睡眠時間は短くなる傾向にあるようです。


 日本の子どもの早寝と遅寝は母親の影響が大きい

 子どもの早寝遅寝と母親の就寝時刻の関係

子どもの早寝遅寝と母親の就寝時刻の関係のグラフ

日本において特徴的だったのは、子どもと母親の就寝時刻の相関関係が高いという点にあります。つまり、母親が早寝だと子どもも早寝、母親が遅寝だと子どもも遅寝なのです。驚くことに、早寝の子の母親と遅寝の子の母親で1時間以上も就寝時刻に差があります。一方、父親はどうかというと、まったく相関関係がありませんでした。



 母親の職業と子どもの睡眠時間の関係

母親の職業と子どもの睡眠時間の関係のグラフ


 母親の職業と子どもの起床時刻の関係

母親の職業と子どもの起床時刻の関係のグラフ

有職者のお母さんの子どもと専業主婦のお母さんの子どもでは、睡眠時間と起床時刻に有意差がありました。有職者のお母さんの子どもは、朝早起きで睡眠時間が短く、専業主婦のお母さんの子どもは遅起きで睡眠時間が長いようです。母親の生活のリズムが子どもの睡眠に大きく影響を与えていることがわかります。


 子どもの規則正しい生活は母親の正しい生活から

 子どもの睡眠に対する親の考え方

子どもの睡眠に対する親の考え方のグラフ

どちらも7から8割以上の人たちが「はい」と答えています。日本の両親は、実際、子どもに早寝はさせておらず、子どもの睡眠時間がやや短めであるにも関わらず、本当は早く寝かしつけ、睡眠も長めにとる方がよいという認識で共通していました。日本では両親が子どもの睡眠に問題があるということに気づきはじめているのかもしれません。子どもの睡眠の問題を解決するには、今後、子どもにとって"必要な"睡眠をどのように実践させるかがポイントとなるでしょう。


 子どもを寝かしつけるための工夫

 子どもを寝かしつけるための工夫

子どもを寝かしつけるための工夫のグラフ

「子どもを寝かしつけるときにどんな工夫をしていますか?」という質問に対して、日本で一番多く聞かれた答えが「絵本を読み聞かせる」でした。ご存知の方も多いかと思いますが、子どもの絵本には怖い話が少なくありません。京都大学の正高信男先生によると、子どもを怖がらせて、早く眠りに就かせるのには怖い絵本が活躍するといいます。また、正高先生が言うには、泣きわめく赤ちゃんを不快な環境に連れて行くと、ピタリと泣き止み、すぐに眠ってしまうようです。赤ちゃんや子どもは、"怖い"とか"嫌な"状況から本能的に逃げる術を知っているといいます。「真っ暗で怖い。お化けがでる」と思えば自然に眠れるというわけです。


現代日本の子どもたちを取り巻く夜の環境は、彼らを眠りに誘う要素が少ないどころか、かえって覚醒を促す要素の方が多いのではないでしょうか。昨今の便利な都市生活では、昼と夜の区別がつきにくくなっており、本来ヒトとしての体内リズムが狂うという障害が、日本でも数多く報告されるようになってきました。もちろん、大人だけではなく子どももその影響を強く受けていることがわかっています。


ヒトは生まれたときから朝の陽の光を浴びて、しっかり昼間覚醒し活動することで、睡眠覚醒のリズム、ホルモンのリズム、自律神経のリズム、からだのリズムを覚えてきました。そして、規則正しい生活は、日中のやる気や集中力を上げ、子ども本来の能力を十分に発揮させ、社会性や情緒を育てるのです。「子どもの早起きをすすめる会」では、睡眠覚醒リズムがいかに子どもの発達に影響を与えているのか、子どもたちがさわやかに朝起き、日中大活躍ができる社会を創るにはどうしたらよいのかなどについて、意見や情報交換を行っています。この会では、朝早起きをし、日中によく遊び、夜は疲れて自然と眠くなるという自然なからだのリズムを、子ども自身が獲得できるように、母親や父親に対して積極的な環境作りを呼びかけています。


日本の場合に限ると、とくに母親の生活と子どもの睡眠の関係が明らかになっています。大人の生活が、子どもの睡眠や脳の発達に影響していることを肝に銘じて、今もう一度、大人たちに向けて、生活スタイルを見直す提案をしていかなければならないと強く感じます。


より詳しいレポート結果はPDFをご覧下さい

第8回 睡眠文化フォーラム「子供たちのすこやかな眠り」


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